ドアノブの外し方(ねじ込みタイプ)
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従来の丸型ドアノブを扉に固定させる仕組みには様々なタイプがあります。
浴室やトイレなどに使われている鍵無しの簡易ドアノブは、
こちらのページで紹介したタイプが主流で、ドアノブの取り外しにはシリンダーアームに付けられたピン穴に金具を差し込んで、固定している爪を外します。
このピン穴が無いタイプのシリンダーがあります。
主に玄関扉などの鍵付き錠に用いられているのですが、時々浴室トイレなどの簡易ノブに使われたりしています。
このドアノブの取り外し方を記述します。
その1 ねじ込みタイプ
今回は浴室用の製品が無かったので、玄関扉用の鍵付きドアノブを参考写真として用いています。
上の製品は美和ロック(株)のノブ。
ドアノブは扉に付けられた金具にねじ込みされています。
人間の力では容易にネジを緩めることが出来ませんので工具を用います。
シリンダー根本の直径は30㎜ほどありますので、開口範囲の広いプライヤーなどを使用します。
ここではウォータープライヤーを使っています。
プライヤーでしっかりとシリンダーを掴み、ノブを回転させると容易にはずれます。
この時、プライヤーが滑ったり、力強くつかんだりすると、ノブ根本の金属部に傷が付いてしまいます。
傷が付くのは困るという方は、雑巾などを1枚噛ませて作業に当たってください。
ネジを緩めればあとは手の力で簡単にくるくると回って外れます。
外した状態はこうなります。
扉に付いている台座と、ノブ側に付いているネジではまっているだけです。
ちなみに、
このネジが付いている側は扉の内側のドアノブだけ。
外側の鍵穴のあるシリンダー側は一体となっており、ノブだけ外す事は出来ませんのでご注意ください。
ノブを取り去ると台座金具が見えます。
反対側のシリンダーノブはこの2本のネジで固定されています。
2本のネジを取り外すと台座金具が取れ、シリンダーノブはするりと抜けてくれます。
組み付ける場合はこの反対の手順で組み付けてください。
その2 ネジで取り付けてあるだけの物
この製品もピン穴はありません。
取っ手と台座が分離しない一体型です。
台座を直接ドア板にネジで取り付けるタイプの製品です。
ドアノブ前後とラッチの3点の部品で構成されています。
ノブの斜め上の方から見ると、ねじ穴が取っ手の端と同じ位置ぐらいに空いているのがわかります。
このタイプは悩む必要はありません。
ドライバーがすんなりとネジ山に届きます。
ドライバーが少し斜めになりますが、ネジを回せないというほどではありません。
ネジ山をつぶさないようにしてネジを外せばいいだけです。
取り付ける時も同じです。
組み付けは下の写真のような状態になります。
ドア板を挟んでネジで取り付けられている単純な仕組みです。
管理人からのアドバイス
台座に付いている2本のネジを締め付けるときの注意です。
金属で出来ている扉などは、強い力で締め付けすぎてしまうと、両側から締め付ける圧力に負けてしまい凹んでしまうことがあります。
特に柔らかいアルミ素材扉などは曲がりやすいです。
扉が変形してしまうとラッチのある箱錠や反対側のシリンダーに変な張力が加わり、ラッチが動かなくなったりノブが回らなくなったりという症状が出てきてしまい、へたをすると閉じ込めと言うことにもなりかねません。
ネジなどを締めつけ過ぎないように注意してください。
締めつけの強さが足らなくて緩んできてガタついたりしたら、シリンダーが抜け落ちる前に早い機会に締め直してください。
ネジの締め付けトルクは何個も取り付け取り外しを経験しないと、ちょっとわからないです。
扉が変形するよりは緩んだら締め直すというスタイルの方がよいです。
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