壁紙の破損部分の補修(参考例・後編)
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壁紙の破損部分の補修。
壁紙の破損の補修方法を記述していきます。
この記事は私が行っている補修例です。
HowTo物と捉えずに参考例としてお読みください。
DIYでの補修の参考になさってください。
壁紙が何かで引っ掛けて破れてしまったり、こすれて大きく傷が付いたり、汚損が激しく洗剤で洗ってもきれいにならないような場合。
このような状態の時は、壁紙を張り替えるしか手立てが無くなります。
一箇所の破損のために壁全体の壁紙を張り替えるというのは手間もかかりますし不経済です。
そこで、一部分だけを張り替えて修復する方法の一例を記述します。
ご注意!
壁紙の部分補修は応急処置的な修復方法であって、完全にわからないように元に戻すのは非常に難しいです。
破損部分を取り去って、新しい壁紙を貼り付けますが、経年劣化や色焼け、メーカーの違いによる微妙な色の差、模様の違いがあったりするので、修復場所は目立ちがちになります。
基本的にあまり目立たなくするぐらいにしか出来ない物だと考えてください。
大きなビス穴が開けられていたため、部分補修した箇所の状態。(わかりやすくするため色調整してあります)
壁紙の破れについてをおおまかに分類すると、
1.ネジ穴などの軽微な物。(前編)
2.こすれて表面の模様が潰れた状態。(前編)
3.破れてめくれた状態。 (前編)
4,破れて壁紙の一部が欠損している状態。
5,広範囲に汚損や剥がれたりしている場合。
おおまかにこのように大別出来ると思いますが、補修には実際の壁紙の状況を見て臨機応変にやり方を変えています。
それぞれのケースを説明していきます。
4,破れて壁紙の一部が欠損している状態。 壁紙が破れてしまって破片が見当たりません。
こんな時は同じ模様の壁紙を貼り付けるのですが、たった数センチ程度の破れ目で補修用壁紙などを買ってくるのは面倒。
また、全く同じタイプの壁紙がホームセンターなどにあるかどうかもわからない、という時の奥の手です。
同じ壁面に、コンセントやスイッチボックスがあればカバーを外します。
カバーの内側には壁紙の余り部分が必ずと言っていいほどあります。
隠れている余白部分約1センチの幅を切り取ります。
これで同じタイプの壁紙が少しだけ手に入りました。
めくれた壁紙の部分周囲をスクレーパーを差し込んで少し浮き上がらせます。
浮き上がらせた隙間と欠損部分にノリ代わりのコーキングを塗っていきます。
先程切り取ってきた壁紙の端切れを欠損部分に合わせて貼り付けます。
元の壁紙の上に重ならないようにします。
端切れをめくれ部分に合わせてカットしながら貼り付けて欠損部分を覆います。
端切れの隙間と切れ目周囲をコーキングで埋めて周囲に馴染ませます。
これで一旦完成。
乾燥後に塗料で色合せすればわかりにくくなります。
5,広範囲に汚損や剥がれたりしている場合。
汚れや破れが広範囲な場合は程度が軽ければコーキングなどでもごまかせるのですが、今回は部分張り替えを行ってみました。
長さは約20センチ以上に渡って表面がこすれて傷ついた箇所があります。
ここを補修します。
画像は見分けやすいように編集ソフトで調整してあります。
部分張り替えは同じか近い模様、同系の色の物を用意します。
少し異なりますが近いタイプの壁紙を見つけたのでこれを利用します。
最初に傷ついた箇所の壁紙を剥がします。
傷の周囲をカッターナイフで裏紙ごと切り取っていきます。
切れ目にスクレーパーなどを差し込んで全て剥がします。
切り取った場所の周囲をめくります。
壁と壁の隙間にスクレーパーを入れて浮かせていきます。
後ほど切り取りますので少し広めに浮かせます。
この時、多少壁紙が破れても問題有りません。
壁紙の貼り付けには「壁紙ボンド」を使用しました。
刷毛でまんべんなく塗っていきます。
めくって浮かせた場所にも隅々までノリを付けていきます。
貼り付ける新しい壁紙をあてがいます。
切り取った部分がセンターに来るようにします。
しっかりと密着させます。
ノリが足らない場合や乾いてきた場合は再度塗ってください。
あてがった壁紙の周囲を切っていきます。
上下2枚の壁紙両方とも切るのでしっかりと刃を入れます。
これ以後は貼り付ける壁紙を決してずらさないようにします。
切った箇所をめくって下の壁紙も剥がします。
ノリが足らない時は追加で塗ります。
この際も決して壁紙がずれないように注意します。
すべての辺とその下の壁紙を剥がし終えたら壁に密着させます。
刷毛ブラシ、コロコロなどを用いて残った空気を抜きます。
切れ目にコーキングを塗っていき僅かな隙間を埋めていきます。
余分なコーキングをウエットティッシュなどで拭いて除去します。
乾いたら完成。
このあと壁紙ペンキで色を合わせます。
部分張り替え補修は、経年劣化や色焼けによる微妙な色の差、模様の違いで全くわからなくなるということはありません。
破損があまりにも広い範囲ならば、壁紙の幅(約90センチ)分を上から下まで張り替えたほうが早いです。
下の写真は過去に行った部分補修の画像です。
壁紙ペンキで2度塗りして仕上げています。
この画像は蛍光灯照明下の目視の状態。
本当にじっくりみないとわからないレベルまで補修が可能です。
下の画像は、上の写真を編集ソフトで補修箇所がわかりやすいように色調整した画像です。
今回の記事の動画
いかがでしたでしょうか?
今回の記事で紹介した内容はあくまで参考例です。
壁紙の補修は状況によって、壁紙の全張替えをしたり、ペンキを使用したり塗装したりと臨機応変に手法を変えています。
各々のやり方があると思います。
DIYでの補修の参考になさってください。