山の古別荘のDIY記

石垣を補修してみる

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 前に見つけた石垣の崩れ。
 その時は崩れた部分に周辺の石を詰めて体裁を整えました。





 小さな石しか無くてこれでは非常に心もとない。
 上に乗っている大きな石はモルタルの接着力がまだ生きているので、グラつきもしないし落ちても来ませんが、モルタルの崩壊が進んできたら崩落するのは間違いなし。





 手すりがあるので上に乗っかるということはないけれど、下に入る際に支えとして不意に手をかけ体重を乗せたりしたら自分の方へ崩れれてくるかもしれません。

 上の石は大きな隙間が出来ていて、雨水がふんだんに流れ込むのでモルタルの劣化が進んで行くのは早いと思います。





 早い機会に石を詰め直して安定させておこうと思い立ち、補修に挑戦してみました。





 まずは手頃な石を調達してこなくてはいけません。
 別荘地はずれの河原まで石を取りに行くのは面倒なので、敷地内にある石を集めます。

 ちょうど冬季で雑草が生い茂っていないし、害虫もいない。
 森も見通しが効くので下の沢筋に転がっている石が一番収集しやすい。





 沢筋は雨水で落ち葉などが流されるので石がむき出しになっていて拾いやすい環境です。

 但し、この周辺はぬかるみ!!(;´Д`)ノ

 シカなどの獣たちのぬた場になっていて、足跡だけでなく掘り返された跡が多くあります。
 だからマダニなどが周辺に潜んでいる可能性も高い。

 本当は入りたくない地帯ですがやむを得ません。

 小さなバスケットかごを下げて現場に降りていきます。





 大きな石もあるけど持ち上げるのは無理。
 持ち上げられる大きさの石でも、母屋方向への斜面を抱えながら登って行く自信は無い。

 この距離、この高低差である。





 手前の段差が一番厳しく、斜度は推定30度以上。
 その段差が約5mほど。

 数十キロの物を担いでステップも何も無い、足元が滑る斜面をホイホイと登る自信はありません。


 ウィンチがあればな~!(ノД`)・゚・


 電動ウィンチはある。
 まだこの山小屋では1度も使用していないけど、最大吊り上げ能力300kg、ワイヤー長10mの電動ウィンチを購入してあるのです。(中華製)

 ずっと以前に、重量物の資材をこの敷地の急斜面を上げ下ろしする索道システムを構築した時に思いついて購入してあったのです。

 なぜ使用しないかと言うと、
 台車になる物が無い。
 台車が通れるように斜面を平滑にしなければならない。
 ウィンチを吊るす十分な太さの樹木が無い。

 この3点がネックになっているのです。

 100kg近い資材が入ったカゴを斜面をズルズル引きずって行くわけにはいかないでしょう。
 一発でモーターが焼け付いてしまいます。
 荷物が通るスロープの構築が最大のネックとなっているのです。


 と言う訳で、今回も人力!。・゚・(つД`)・゚・


 持ち上げられる程度の手頃な石を拾ってカゴに入れていきます。
 集められる石の大きさにも限界がある。
 小さなカゴなんですが、目一杯入れると重量は30kgにはなるでしょう。





 集め終えたら斜面を担ぎ上げます。

 私、力持ちなんですけどね。
 さすがにきつい。(;´Д`)ノ

 一歩一歩踏みしめて斜面を登ります。





 現場に運び終えたら、寒い時期だって言うのに汗が吹き出してしまいました。

 少し石の量が足りませんが準備完了として補修に入ります。




 前回、凹みに詰めた石を除けて構築し直します。
 予定では、現在の石積みの手間にもう一列組んでいき、カバーしてしまおうという目論見。

 大きな石から順に積み上げていきます。





 ここで申し上げておきますが、これから終了まで全く写真を撮っていません。
 石積みに夢中になってビデオもバッテリーが切れても放ったらかし。
 ですから、どのように組んだかなどの映像が皆無に近いです。


 事前にYoutube動画でプロの方の仕事を見て学んできたつもりでした。

 プロの方曰く「慣れれば簡単です」とおっしゃる。

 ぜんぜん簡単ではありませんっ!(×_×;)


 石と石の面が合わない。
 合ってるなと思って上まで来て、確認のために石を揺らしたら全体がグラグラする。
 積んできて下の段が抜ける。
 組み上げようが無くなってしまい途方に暮れる。

 こんなことを1時間強も繰り返しました。

 石積みは組んでは積み直し、積み上げては崩しの連続。



 組んでいる途中。 結局下の石積みも崩して組み直すことになる。


 石のぐらつきを抑えるために、大きな石と石の隙間に手頃な大きさの小石を挟み込み始めたのがスムーズに進行するきっかけとなりました。
 開いた穴の中に石を詰めていき、最上段まで来てはたと困りました。

 最上部の石が固定されて動かないもんですから、積み上げてきた石の上から圧がかけられない。
 ”かなめ”となる石が無いので積み上がってきた部分が固定されないのです。





 最後の隙間がうまく収まらない。
 ああでもないこうでもないと、石をとっかえひっかえ。

 ある瞬間、スポッと合う石が出現。
 絶妙にガッチリとはまり込んで全体のぐらつきが無くなりました。





 不格好すぎて石垣と呼べるものではない。
 下の石を強引に抜けば抜けるだろう。
 
 崩れたらまた組み直します。


 それでも約2時間弱ほど悪戦苦闘したので、


 もう触りたくない!o(≧◇≦*)o


 今日はこれで良しとすることにしました。


 後日、モルタル買ってきて隙間に流し込むことにします。


 動画:


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