山の古別荘のDIY記

鉄骨のサビ取り(前編)

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 この建物はコンクリート架台の上に鉄骨が組まれています。





 以前から気になっていた鉄骨部の錆び

 ベランダの上から下を覗き込むと嫌でも目に飛び込んでくる赤茶色の点々。
 雨水が当たる場所にも関わらず、錆びがくっきりと目立つようになってきました。
 




 2015年の大規模修繕の際に錆び取りと再塗装をしたはず。
 しかし、数年後にすぐに錆が浮き出てきて自分でもう一度再塗装。
 下地処理が悪かったのでやっぱり新たに錆が浮き出てきました。

 今回はちょっと入念に錆び取りをして再塗装してみます。





 道具を揃えて脚立を担いで階段を下りていきます。

 基礎部は急な斜面のため脚立を開いては立てられない。
 補助脚を取り付けても斜度が急なため効果がない。
 逆に脚立が重くなって設置に手間取るのでパス。

 鉄骨に脚立を立てかけての作業になります。


 物置下から基礎の下部へと入っていき脚立を降ろしてふと振り返る。

 え!?





 なぜ筋交いが外れてるの?( ̄▽ ̄;)


 筋交いとは「ブレース」のこと。

 四辺形の軸組を持つ柱に対角線上に差し渡してある棒線を『筋交い』と呼びます。
 筋交いを入れることによって、地震や風など水平方向の力に対する強度が高くなり、変形を防ぎます。
 それが外れてぶらんぶらんになってる。

 基礎の上部を見てみる。





 上は異常はない。

 お、折れたの!?

 よーく見てみると破断しているのは棒状の部分ではなくて連結金具(ターンバックル)の部分。





 金具に錆が回っていて弱くなっていたみたい。
 中の棒のネジ部も錆びだらけ。
 塗装に覆われている上に金具が円筒状なのでこんなに錆びているとは気が付かなかった。
 これはさすがに自分では直せない。





 いつから折れていたんだろう?

 帰ってきて撮影した写真を探したら昨年7月の物があった。
 この時点では破断していない。





 今朝の地震がとどめを刺したのか?
 (大分の地震の影響でこの周辺は震度3ぐらいあった。)


 今すぐに直さなければいけないと言う物ではない。
 大きな地震や台風の直撃でも来ない限り基礎が歪むと言うことはない。

 おそらく他の部分の金具も同様に脆弱になっているのだろう。
 また費用がかかるなあ。
 修理は地元の業者に依頼するとして、自分なりの作業をしましょう。


 まず最初に取りかかる部位は水平に渡されたI型鋼の上部。
 高さは1.8mぐらいでなんとか脚立が乗る。





 ただ、斜面の足場が非常に悪く凸凹な上に崩れやすい。
 こんなに斜めになった状態で脚立を立てる。





 ステップは1段目か2段目に上れば済むので転落しても高さは60センチほどで、背後は登り斜面なのですぐに足が地に着く。
 安定する位置を探し出して慎重に脚立に足をかけます。


 まずは研磨から。
 スポンジ状のサンドパットで浮いた塗膜を削り取ります。
 80番の荒目。





 必死になってごしごしこするんだけど鉄骨の上が苔に覆われていてうまくいきません。
 苔ごと取れると思っていたのだけど、こすってもこすってもダメ。




 
 一旦手を止めて考えます。
 高圧洗浄機でもあれば一発で苔は取れるけど、今度は水が乾燥するのを待たなくてはいけなくなる。


 「おーい! マイペットとウエットティッシュを放り投げてくれ!!」

 母屋に向かって声をかけます。
 今日は子供と一緒に来ています。

 すぐにマイペットとウエットティッシュが放り落とされてきました。
 ダメ元で洗剤で洗ってこすってみます。





 洗剤を一面に振りかけてティッシュでこすると取れる取れる。
 「あはは、これはいいわ。 最初からこうしておけば良かった。」
 ウエットディッシュでこすって苔を落としたら、新しいティッシュを取り出して洗剤成分を拭き取っていきます。
 作業がスムーズに進んでいきます。


 塗膜が固くてめくれない部分はマイナスドライバーで塗膜をこそげ落とします。
 錆が出てきたらサンドパットで研磨。

 「ワイヤーブラシ持ってきたらよかったな。」
 コンクリートけれんの道具一式があれば簡単なのですけどねえ。
 サンダーと砥石があればもっと簡単なのですが持ってないし、有っても足場の不安定な脚立の上での作業は危険すぎるのでやらなかったでしょう。





 完璧ではありませんが道具が道具なのでこんなもんでしょう。

 次にさび止めを塗っていきます。





 本当は完全に錆を落としてから塗るのが一番なのですが、とりあえずこれを塗布して酸素の供給を止めます。
 刷毛で古い塗膜ごと一面に塗っていきます。





 「この刷毛、泡立つんだよなあ。」
 エポキシ系を塗ると固まってしまうので使い捨て用に購入した100均の平刷毛。
 あまり良くない。(×_×;)  


 気温は6~7度ぐらいでしょうか。
 日光が当たるので鋼材の上はもう少し温かいと思う。
 塗料類が乾燥出来る限界の温度。

 冬場は20分で硬化と書いてあるけど余裕を持って30分以上置きます。
 その間昼メシにします。





 母屋に帰ってきたら子供がソファでぐーぐー寝てやがる。(-.-;)
 ストーブ付けっぱで部屋はすっかり暖かくて温度計は24度を指している。

 お湯を沸かして今日の昼食。





 食べ終えてコーヒーを1杯。
 座ってスマホをいじっていたら暖かくて眠くなってきてウトウトとしてしまいました。
 気が付いたら1時半。

 今日はすかっと晴れ上がったいいい天気。





 空気は冷たいけど風がないので寒さは感じません。

 午後からも頑張りましょう。


 後編に続く



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