塗膜剥がしのNEWグッズ
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前回記事と同じ日のことです。
母屋の南面の外壁塗装に取り掛かります。
2015年の暮れに大規模修繕を行った際にプロの手によって塗装されたので、今までの間何もしなくてよかった。
それから10年が経ち劣化で塗膜がだめになってきました。

古い塗膜をこすり落とす手段が思い浮かばなくて壁面の木部。
急な傾斜面で斜度が30度を越えているため脚立は立てられない。
足場を構築するにも資材は無いし、やったとしても大掛かりになって費用もかかってしまう。
脚立を立てるためだけに階段状の台を構築するのも大変な労力。
ずっと諦めていました。
先日、ふと名案を思いついたんです。
お昼の間に道具を作りました。
ベランダ塗装で活躍しているコテバケ。
コテバケのハケの部分であるスポンジ面は脱着が可能な交換部品。
このスポンジ面に、研磨スポンジを接着剤で貼り付けたら。
研磨コテバケが出来上がる。
塗装ポールに装着して使用すれば手の届かない場所の研磨が可能になるはず。
使い古して捨てるつもりのスポンジに強力接着剤をたっぷりと付けます。
接着面に研磨スポンジを貼り付けて、十分に密着するように重しを乗せて固まるのを待ちます。
研磨スポンジの片面は使えなくなるけれどこれが効果を発揮できればそれぐらいの損失など気にならない。
問題は研磨スポンジの表面に隙間が多すぎてきちんと固定されるかどうかだけ。
塗装する時は新しい塗装スポンジに交換するだけでいい。
どうして今までこの手を思い浮かばなかったんだろう。
道具類を持ち出して古い塗膜剥がしを行います。
最初は2mのポールに研磨コテバケを装着して届くかどうか試します。
まずは真ん中の位置。
コテバケは十分に届きます。
力もしっかりと入れられます。
一番高さのある右端は下の方にしか届かない。
無理に手を伸ばせば届くが力が入りません。
下からやるのが無理ならば上からやればいいじゃないか。(゚∀゚)♪
ポールを持って母屋へと入り、窓から手を伸ばして研磨していきます。
劣化した塗膜を落とすだけなので強くこする必要はありません。
塗装スポンジと研磨スポンジの固定は何ら問題ありません。
剥がれてくるようなこともないです。
手の届かなかった右端の上部もベランダから可能でした。
木部の表層をこすっていくと劣化した塗膜が粉になって落ちていきます。
全面を研磨し終えたらブロアで粉を吹き飛ばしていきます。
これで塗装準備完了。
2メートルのポールでは届かないとわかったので3メートルのポールを使用して木材保護塗料を塗っていきます。
後で動画を見直すと塗りムラがあるみたいです。
もう1回重ね塗りする予定ですし、塗料が垂れるほど塗っているのでまあ大丈夫かと。
塗装は小1時間ほどで終了。
建物は、火災や地震などで破壊されない限り、こまめなメンテナンスをしていればいつまででも保ちます。
日本の木造建築では、奈良や京都にある古い木造建築物がそれを証明しています。
木造建築は30年。コンクリートは45年というのは税法が定める減価償却の年数であって、建物自体の寿命というのはもっともっと長く保ち続けることが可能です。
この神戸の旧居留地38番館は1929年の建築物だ。(中身は大きく改修されている)
建物の設備などを修繕する職人さん達は急激に高齢化して人口が減ってきています。
3K4Kと言われる仕事を嫌って、若い人のなり手がいなくなってきています。
ささいな修理や改修の仕事を工務店や職人さんに依頼すれば高額な費用がかかるようにもなってきています。
屋根や外壁の保守なんかとてもじゃないけど一人で出来ないし大きなお金がかかるから、お金を貯めておかないといけない。
自分で補修できる場所は極力安く済ませておかないとね。
いつまでできるかわかんないけど・・・
「新しいものを作り直せばいいんだよ。」と言えるようなお金持ちならともかく、私達庶民は簡単に「はいそうですか」、なんて言えるわけがありません。
この国はすっかり重税国家になってしまって、生活自体苦しくなっていますから。
いろいろと取り過ぎだよ。
夕暮れが近付いてきて薄暗くなってきました。
反対の北側の壁はもう暗くて今回は無理。
あっちはうっすらとコケが生えてきて壁が緑色になってきているんだよね。(;´д`)ノ
今回作った研磨コテバケはあらゆる箇所で応用が効きそう。
鉄骨の高い場所の塗膜めくれなんかも再塗装が可能になる。
塗装する時はローラーでも使おうか。
こっちも早くやってしまわないとね。
建物が古くなってくるといろいろと出てきます。
また今度。
動画:*動画の内容はこのページの記事と異なる部分があります。