山の古別荘のDIY記

猛暑を涼しく

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 今年も猛暑!






 標高200mほどの里山では下界の温度とさほど違いはありません。
 ですが、森の中を抜けてくる風は涼やかで、木陰にいたらさほど暑さを感じるものではありません。
 やはり別荘地の名の通り、幾分かは過ごしやすい環境です。


 これぐらい気温が上昇すると、昆虫たちも暑さを避けてきつい日差しの中を飛び回ることはしません。
 日中はスズメバチなんか姿さえ見ませんでした。

 時々、アブだけがエサ(私の血)を求めて近寄ってきます。




 そんな避暑に適した里山ですが例外が1箇所。

 太陽の光に炙られた家の中の気温は。。。






 36度!



 午後2時現在の温度です。
 上の36度の写真を撮ってから1時間後に国道を通過したとき、下界の温度計は34度を示していました。

 朝からずっとそうだったんですが、下の国道の温度表示が29度だったのに対して、山の家に到着した時の室内温度は31度。



 朝9時にやってきた時は、室内温度は既に30度を超えていた。



 建物の中は熱気でムンムン。
 家の中は表よりも確実に2度ほど高めです。(;´Д`)ノ


 もちろん窓、玄関とも網戸を残して全部開放。
 扇風機2台を使い吸気と排気で外部の風を循環させてもこれです。

 ほぼ裸になって昼メシを食べていても汗がダラダラ。

 屋外の方が涼しい!!

 ベランダに出たら幾分涼しいのですけど、日射しの照り返しはきついし、アブやら刺しに来る虫やらが近づいてくるし。



 『お盆休み間近なんだから泊まってきたら?』
 と家の人は言うのですけれども、こんな状況では夜に室内が冷える頃合いまでに、体力が尽きてしまいます。
 この家にはエアコンなどと言う文明の利器はありません。残骸はあるけど



 これを書いていて思いついたけど、町中によくある『ミスト噴霧器』を取り付けるのはどうだろうか?
 検討の価値有りだな~。~(*゚∀゚)

 と、思って調べてみたらいろいろとあった。

 お盆明けに付けてみよう。(゚Д゚;)!!









 こんな時にすることと言えば、水遊び!!(゚∀゚)



 でもちびっ子プールなんかありませんので、大人はベランダの水洗いをしながら涼を取ります。

 最近激しい雨の時が多かったせいか、手すりのペイントはかなり剥がれて木の地肌が見え始めています。










 ベランダの汚れがひどくて、本来ならば高圧洗浄機を使うところですが、昨年やったし面倒くさいので今年はブラシがけだけにします。

 新設した蛇口にホースをつないで準備をします。

 いや~、給水の増設は楽になりました。
 わざわざ家の表にホースを回してくる手間が無くなりました。


 今回は配管を取り外したエアコンの残骸も移動させて、今までタッチできなかったその下も洗浄・再塗装を行います。








 ベランダに撒水を開始します。
 時折暑くなった手足に水をかけます。


 ウヒョヒョヒョ、気持ちいい~!!(ノ^^)ノ


 水を撒いている間は虫達は来なくなるんですよね。


 柱と柱の一区間分水を撒いたら、デッキブラシでゴシゴシとこすっていきます。
 こすり終わったら、次の区間に水を撒いていきます。




 全ての区間をブラシでこすったら、次は木材の上に乗った余分な水を排水します。

 一昨年前からある道具を使ってベランダの排水を迅速に行っていました。







 窓ふき用の『水切りワイパー』。


 片側はゴム、反対側はスポンジで出来たワイパーで、ペンキ塗りの時に使う伸縮棒に装着できるタイプの製品です。

 こいつを使って余分な水と共に表面に残ったホコリなどもベランダからかき出していきます。
 清掃後の乾燥が一段と早まります。




 乾きが早くなります。









 ふと一番外縁の板を見ると黄色い物体がプツプツと生えてきている。
 何だろう?と思って近付いてよく見ると、何かの菌類のよう。

 スクレーパーで掻き落とそうと試しに掻いてみたら、脆くなっていてさくっと割れてしまった。 ΣΣ(゚д゚lll)



 とうとう寿命が来たか・・・・







 こりゃいけないと思ってマイナスドライバーを持ってきて、板の状態を確かめていくと腐食がかなり進んでいて、ドライバーの柄で叩くと空洞音が響きます。
 調べてみるとあちらこちらの板で何カ所かグズグズの状態になっていました。







 元々一番外縁の板は購入当初から痛みが激しくてクラックがかなり入っていたのだけど、人間が足を乗せる場所ではないから、パテ埋めと塗装でごまかしてきた板です。
 今年の春は長雨で湿度が高かったからどうやら完全に菌類がはびこってしまった様子。

 スカスカになった木部をかき出していくと、どうも根太の表面や柱の一部も菌が移り始めているみたいです。







 こうなるともうダメですね。
 エポキシやパテ類では元に戻りませんし、一度外して根太の状態をチェックして修復し直す必要があります。

 とりあえずこれ以上の腐敗を食い止める必要があるので、防腐剤を塗り込みます。







 防腐剤は過去に使用したボードディフェンス

 この製品類を各場所で何度か使用してきましたが、防腐効果も補修のしやすさも文句なしです。
 木部補修でお勧めする製品の一つです。



 水で清掃した後なのでちょっと濃いめの溶剤を作って刷毛で塗り込みます。







 腐敗が根太にまで及んでいる箇所は、根太に染みこむように塗っていきます。




 木屑を取り除くために再度洗浄した。



 根太の状態は上の板を外して開けてみないとわかりません。
 足場のない高所ですから根太がダメになっていたら私では手に負えません。
 この外縁の板の交換だけで済むことを願います。




 根太はこれだけ厚みがあるので大丈夫と思う。



 物置のステップの修理のページで書きましたが、この家に使われている木材は従来の規格には無いサイズです。
 幅90㎜、厚み25㎜。
 一番雨がかかる場所なので擬木を用いたいところなのですが、今のところ上記の寸法を満たす物を見つけていません。



 この秋はベランダ補修にかかりっきりになりそうです。(;´Д`)ノ

 涼むどころか心が寒くなってしまいました。(;´Д`)





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