山の古別荘のDIY記

サビ鉄ペンキ その後

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 サビ鉄ペンキの記事は覚えておられるでしょうか?
 サビ鉄ペンキ単体でのページを作っていないので、探すのはたいへんだと思いますので、ご興味のある方は下のリンクを辿ってください。

 こちらのページと

 こちらのページ

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 いずれも2015年に行ったテストの状態を記述した物です。
 「サビ鉄ペンキ」に関するこれらのページへのアクセスが多く、皆さんたいへん興味を持っておられるようです。


 その後、あのドラム缶バーベキュー台がどうなっているかと言うと、何ら変わりなく錆び付いたままです。




 もともと盛大に錆び付いていたドラム缶のボロボロになった表面をケレンせず、錆の上からそのまま塗ったので、そのあとから錆がまた出てきたのか、それとも押さえ込まれているのかが全く判断がつかない状態になってしまいました。(>ω<)

 ちなみにメーカーさんのサビ鉄ペンキのうたい文句はこちらです。↓

 ●特殊防錆剤の配合により、サビを落とさずにサビの上から直接塗れます。
 ●サビ止めと上塗りが同時にできる速乾タイプスプレーなので、簡単・手軽に塗装できます。
 ●シリコンアクリル樹脂なので、耐候性に優れ、美しいツヤに仕上がります。
 ●使用後、安心して捨てられるガス抜きキャップ付。(特許No.2941761)
 ポイント特殊な強力防錆剤により、サビを落とさずサビ面に直接塗れ、しかも美しいツヤに仕上がる下塗り上塗り兼用の高性能シリコンアクリル樹脂塗料スプレー。



 メーカーさんのうたい文句と、私の実験結果が食い違いすぎる!

 この状況にに全然納得がいかない私は、山小屋から使わなくなったサビ鉄ペンキを持って帰ってきて、再度実験をしてみることにしました。
 

 使用したペンキは白のスプレー缶。




 会社に1台の台車があります。
 屋根の無いベランダに置いてあるので、いつも雨ざらしで台車の天板はびっしりと錆びています。
 錆が出てきたらペンキを塗ってきたのですが、きちんと錆取りをしていないので短時間で錆が浮き出てきます。

 そこで、軽くケレンを施し、ひどい錆をある程度取ってからサビ鉄ペンキを塗ってみることにしました。





 錆取りにはサンドパットという研磨用具の#40を用いました。

 本来のケレン作業は、グラインダー砥石などを用いて、こんな錆も除去しなくてはいけないのですが、浮いてきているようなひどい錆を除去するにとどめました。
 腐食により穴が開き始めている箇所もあります。

 錆び付いた金属に対して塗る塗料なのでこのままで塗装していきます。






 これは2回目の塗装後。




 スプレータイプですから塗膜が薄いので何度も塗り重ねる必要があります。




 やはりひどい錆があったの箇所は、黒い斑点のように浮き上がって来てしまいます。




 今回は、こういう斑点状の箇所も殆ど隠れてしまうまで塗り重ねていきました。

 平面なのでどんなに塗っても垂れていきません。
 ペンキが溜まるぐらい分厚く塗り重ねていきます。
 都合、5回ぐらい塗り重ねたでしょうか。



 塗装後から約1ヶ月経過しました。
 台車は雨がかかる屋根の無いベランダに置きっぱなしです。





 この場所は、いろんな色の塗装作業などしますので、床面に様々な塗料が付いてしまって汚いです。(>ω<)
 なんじゃ?こりゃあ、とお思いでしょうがご辛抱を。


 さて、台車の天板ですが、どうなってきたか?

 露天に置いてあるので、雨に含まれたホコリやらススなどの類も付着します。
 そのまま写真に撮ったら汚く見えてフェアではないので、濡れ布巾で表面をきちんと掃除します。



 

 細かいゴミなどが取れてきれいになったところで撮影。

 ご注意:
 ストロボを焚いております。
 Photoshopで明るさ調整しております。
 表面状態がはっきりとわかるようシャープネスを強めにかけております。













 錆で穴が開き始めたような場所が数カ所、塗膜がめくれ上がり、下地の錆が浮き上がって来ています。
 下地がひどかった場所は早い期間でこういう状態になりました。

 う~ん!どうしたもんかなあ。(;´Д`)ノ

 やっぱりきちんとした下地調整をしてやらないとダメのようです。


 ちなみに、錆が薄かった部分はまだきれいな状態ですが、今後どうなるやら。
 しばらく経過観察を続けます。






 塗料メーカーさんには何の恨みもありませんし、お商売のじゃまをするつもりもありません。
 この記事は悪意を持って作られた物ではないと言うことをご理解ください。


 実際に私は、現場では錆が出てきた鉄部の応急処置として、現在でもこの製品を利用させてもらっております。
 こういう製品を開発販売していただいているメーカーさんには大変感謝しております。

 このサイトを検索ページから辿って読みに来てくださる方々は、何とかして錆取りとかケレンという面倒で厄介な作業をせずに塗装を施したいと考えられて来られています。
 いろんな実験を重ねることで、この製品の理想的な使い方が見つかれば、メーカーさん、ユーザーさん、お互いにメリットのあることと思っています。

 それらの点を踏まえて、この類の製品を購入する時の判断材料としてくださいませ。m(_ _)mペコ


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