山の古別荘のDIY記

囲炉裏を楽しむ

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 金曜日の夕方、仕事を終えてから別宅へお泊まりに。
 高速道路は渋滞もなくスムーズに通行し、秋の気配が漂っている山の中の一軒家に到着。

 現地へ到着して荷物を運び込み、早速玄関先で断熱材の天井ボードをカッターで切断します。
 事務所の天井などに使用されている天井ボードは、断熱材と同じ素材です。
 400x900ぐらいの大きさでホームセンターで売ってます。
 私は1枚\398円で購入。

 今年はいつまでも暑いせいか、照明に虫達が集まってきます。


 あ~! ガがうっとい!! (`△´+)




 断熱ボードを囲炉裏の炉の寸法に収まるよう適当に切ります。


 もちろん、採寸などしないやっつけ仕事です。(゚∀゚)



 テキトーな大きさに切断した断熱ボードを、炉の底に敷きます。
 上からセラミック灰を入れていきます。
 サラサラサラと細かい砂のようで、灰のようにホコリが舞ったりしません。
 手で触ってみてもやはり細かい砂で、指先に付着するようなこともありません。


 セラミック灰が半分入ったところで、五徳を立てるために灰の途中に余った断熱ボードを1枚埋め込みます。
 セラミック灰は木灰と違って、上に置いた物が止まらず重い物はズブズブ沈んでいきます。

 セラミック灰30L全部を入れたところで、灰ならしを使って平らにしていきます。
 灰の深さを測ってみます。
 メジャーを伸ばして灰の中に差し込んで目盛りを読むとちょうど8㎝。
 残りの10Lの灰は予備として置いておきます。


 
 さて・・・・・



 炭火と言えば、焼き肉でしょう! (゚∀゚)アヒャ♪



 夕食の支度です。o(^◇^)o
 缶ビール片手に、火起こしに入れた木炭をガスコンロで炭火に火を付けます。
 赤く燃えてきた炭を持って、囲炉裏テーブルへ。


囲炉裏テーブル
 セラミック灰は木灰と違い、オレンジがかった色をしています。

 

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切炭2kg 
\5,130円
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備長炭6kg \3,600円
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備長炭1kg \823円





 ちょっと炭が少ないかな?後で追加すればいいかと思いつつ、自作の網立てを置き、焼き網をその上に乗せます。


囲炉裏テーブル



 あはっ!いい感じ!!(゚∀゚)


 
 地元のスーパーで買ってきたオーストラリア牛ハラミ肉を網に乗せて、小皿にタレを入れて焼き上がるのを待ちます。
 地元のスーパーは和牛が高いのでオージーにした。 セシウム牛でもいいのに。ヒィー(((゚Д゚)))



 ひっくり返そうと肉を持ち上げたら、網全体が下の炭の上にボトッ! \(●o○;)ノ


 網置き台の寸法を間違えたようで、網がずれると下に落ちてしまいます。(;´д`)
 後日直すことにして、落ちないように網を斜めにします。

 落ちた肉を水で洗ってきてもう一度網の上に乗せます。(^^ゞ



囲炉裏テーブル


 ビールとおにぎりと焼き肉。


 幸せ一杯!!(*^。^*)





 食べ終わる頃、あの独特なかほりが鼻につきました。


 「匂いがすごい。(-""-;)」



 焼き肉の煙が建屋の中全体に行き渡ったみたいで、隣の和室へ行っても匂いがします。
 天井が高くて換気穴など無いものですから、いつまででも煙が天井付近に滞留しているような感じです。
 本来、囲炉裏があるような古民家では、天井付近に必ず排煙の穴が開いています。
 家屋の中でも薪をくべてたき火が出来るのは、煙を排出できる構造があるから。
 現代建築のこの家に、そんな物あるわけがありません。
 何度も焼き料理をしたら、天井は煤とヤニでどえらいことに。


 これは、換気の出来ない冬場は焼き肉は出来ないな~(;´Д`)ノ


注:こういう室内で使う火鉢タイプの囲炉裏では、焼肉や焼き魚などの、油が飛び散るような料理はしない方が良いらしいです。
 飛び散った油などが灰に付着し、腐って異臭を放つかららしいです。
 焼き物料理を行う場合は、定期的に灰の交換を念頭に置かなければいけません。
 私は、これ以来囲炉裏での料理は行っていません。




 炭の火起こし

 炭火の火起こしは慣れないと時間がかかるものです。
 備長炭でしたら、着火剤と火起こし器を使って約30分ぐらいかけてじっくりと火を点けます。

 湿気を含んだ木炭など使いますと、煙はすごいし、いきなりはぜたりしてたいへんです。
 バルコニーなどの表で着火してから室内に持ってくるようにしています。

 火起こし器は最初ガスコンロで行っていたのですが、長時間ガスを点けっぱなしにする上に、大きくはぜたり(爆跳と言います)して危険なので、着火剤を使って屋外で行うようになりました。

 火起こし器は小型の物は炭があまり入らず、5-6本入れたらいっぱいになります。
 大人数でのバーベキューなどで、多くの木炭を着火させる場合は、大きい火起こし器を用意することをお勧めいたします。

 
 参考:火起こし器
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BUNDOK(バンドック)
炭火起こし
 \1008.-

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炭火起こし器 \1378.-

キャプテンスタッグ 炭焼き名人
大型火起こし器 ¥1419.-

(上記の製品は全て使用したわけではありません。参考です。 税込み価格)



 特設ページ: 囲炉裏テーブルについて





 追記:

 囲炉裏を手に入れると、誰もがやってみたいのが囲炉裏を使用した調理。
 焼き肉、焼き魚、鍋料理。

 鍋料理は良いのですが、焼き肉、焼き魚を行うと食べ物の油などが飛び散って灰を汚します。
 何度も調理を行って放置していると、灰が油ギトギトになって固まってきたり、油類が腐って悪臭が漂うようになってきます。
 飛び散って灰に混ざってしまった食べ物汚れは、灰の表層を掻き取って捨てるしか方法がないのですね。

 飲食店のように調理専用の囲炉裏で、毎日のように煮炊き焼き物を行っていて、灰は消耗品扱いでならばそれでいいのです。
 別荘のように何日もやって来ない、冬場しか炉を開かないという環境ですと、いつの間にかカビだらけになったり、得体のしれない虫が大量に湧いたりします。

 上の記事の数カ月後、この囲炉裏の灰の上を虫の幼虫が這った跡が無数に付いていました。(-""-;)


 雰囲気を味わう、暖を取る囲炉裏では焼き物などの調理はなさらないほうが賢明です。


 それでも料理をやってみたいのが人情。(^^ゞ

 年に数度ぐらいで少し材料を温める程度の簡単な料理は構わないと思います。
 油や食材が飛び散ってしまって汚れた時は、灰の上に『ホウ酸』を撒くか、灰の上層に混ぜ込んでおけば、カビや害虫は湧いてきません。
 (出てきてもすぐに死にます)

 ホウ酸は難燃材です。
 木材に染み込ませれば不燃木材になります。
 また、熱で熱せられても有害な物質は出てこない物質です。

 匂いの方は、灰の上に木炭を何本か敷いておけばある程度匂いを吸着してくれます。
 一度お試しあれ。



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